電脳塵芥

四方山雑記

OECD資料による日本の平均賃金は2015年に韓国に抜かれてます

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 というツイートが軽くバズってる感じなのですが……、「いずれ日本を超えるだろうと思っていたが……」とありますが……、それが2019年に抜かれたみたいな感じですが……、OECDのデータによれば2015年にすでに抜かれています

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Earnings and wages - Average wages - OECD Data

なぜ抜かれたかと言えば韓国の経済成長もありましょうが、そもそも日本の平均賃金が確認可能な1990年からずっと「安定」(婉曲)したままだからでしょう。

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ただここでいうOECDの平均賃金は単純にもらっている金額ではなく「国民経済計算に基づく総賃金を経済全体の平均従業員数で割って計算。これに、フルタイムの従業員1人あたりの平均1週間の平均時間と通常1週間の平均時間の比率を掛け合わせる。 この指標は、2016年の基準年と同じ年の個人消費購買力平価(PPP)を使用して、米国ドルに合わせて測定されている。」(引用元)というものなので、そういった要素を排した単純な平均賃金を参考として置いておきます。

【平均賃金】
■日本の平均給与
2019年の日本の平均給与は「436万円」
出典:民間給与実態統計調査

■韓国の平均給与
2018年の平均給与「3,634万ウォン」
※上記数値の出た2018年の後半は1ウォン0.1円近辺なので日本円に直せば「約363万円」
※日本の2018年の平均給与は「441万円」
出典:韓国経済研究院

というように他の要素を考慮していない平均給与ではまだ日本の方が上ではあります。ただ賃金の伸びを考えれば日本の賃金が今のような推移ですとこの単純な給与額も「いずれ」抜かされる可能性はありますが。
 それと最後に平均賃金以外のほかで分かりやすそうな「男女賃金格差」や「賃金水準」を見てみると以下の通り。

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