救助隊もわずか5人で何もせずにさっさと帰ったし、援助金も台湾に比べたらごくわずかでした。違います?
違います。
救助隊について
わかる!国際情勢 外務省 2011年6月6日
世界が日本に差し伸べた支援の手~東日本大震災での各国・地域支援チームの活躍
震災後3日間の間に,6つの国(韓国,米国,シンガポール,中国,スイス,ドイツ)が被災地に入りました。その中でも,震災翌日にいち早く消防防災庁職員などで構成されるレスキューチームを派遣したのは,お隣の韓国でした。3月12日に救助犬チーム(人員5名と救助犬2匹),さらに3月14日には追加支援隊員102名が派遣され,総勢107名という大規模な救助隊が宮城県仙台市などで活動。警察とともに,救助犬や機器類を利用して,被害が大きかった宮城野区蒲生地区などで行方不明者の救助・捜索活動を展開しました。
加藤氏やそこらの十把一絡げの事実軽視のネット右派系のいう救助隊に5人はあくまでも3月12日という翌日の先遣隊的人員に過ぎず、追加支援隊員として102名が派遣されています。大体、辺氏の記事には102人についての話書いてるんですけど加藤氏は記事読んでるんですかね。この人員数は中国(15人派遣)、台湾(28人派遣)と比較してかなり大規模だったことがわかります。またもっと詳しい各国の支援人員については外務省にある下記画像が参考になります。
出典:https://www.mofa.go.jp/mofaj/saigai/pdfs/katudouitizu.pdf
援助金ついて
援助金(義援金)についてはここら辺の表が出回ることが良くありますが、これはグラフに書いてある様に「海外から日赤への義援金」です*1。その他にも海外救援金というものがあり、そちらでは29億円となります*2。義援金の額は確かに低いですが、海外救援金はアメリカ(230億)、台湾(70億)、カナダ(40億)、ドイツ(33億)に次ぐ5番目に来ていることからも決して低い金額とは言えません。
ちなみに上記は日赤経由の救援金、義援金ですが、日赤を含めての寄付は韓国報道によれば2011年4月時点で556億ウォン(2011年の為替レート1ウォン=0.07円で計算すると約39億円)といわれています。そして金額明記はないものの、外務省の「「がんばれ日本! 世界は日本と共にある」(世界各地でのエピソード集)アジア(韓国)」では以下の様な記述。
・3月21日までに,企業及び個人の55万人を超える人々から,大韓赤十字社に対する,銀行での募金,ARS(電話),インターネット,ポータルサイト「NAVER」での募金が集まりました。
・企業及び個人から,社会福祉共同募金会(国が1998年に設立した非営利団体)に対して,数日で多くの募金が集まりました。
上記韓国記事やナムウィキを見れば竹島(独島)の教科書問題などを含めた問題がある事から必ずしも韓国国民の大多数(というかネチズン)が賛意を持って寄付したとは言えない面がある事もあります*3。実際、ギクシャクした二国間関係が寄付に影響しているのは確実でしょう。またこの額でも台湾に比べれば低いという論法も成り立ちます。ただし「ごくわずか」とは言えませんし、この額の支援に対して低いというのはあまりにもさもしい。
おまけに韓国からの物資支援一覧はこちら
出典:https://www.mofa.go.jp/mofaj/saigai/pdfs/bussisien.pdf
もひとつおまけ。
出典:https://www.idcj.jp/pdf/idcjr201402.pdf
金銭的支援の合計は約1640億円(最大600億円程度上方修正の必要可能性あり)で、金額ベースだと中東・北アフリカが圧倒的。これはクウェート政府の400億円の支援とカタール政府による1 億ドル(約82億円)という要因が大きい模様。
お祝い写真について
韓国の悪意の例として挙げられる写真ですが、この行為をした男性は以下の様な罰則を受けています。
このサポーターに今後10年間、全州のワールドカップ(W杯)競技場での試合観戦禁止処分を科した。全北は再発防止のため、競技場に入る観客の所持品チェックを強化する方針という。
「大地震お祝い」で全北サポーター謝罪…10年間観戦禁止処分― スポニチ Sponichi Annex サッカー
彼のしたことは甚だしく問題のあるものですが、それに対する処罰もされています。にも拘らずこの行動を韓国民一般に当てはめるのはフェアではない。汚い言葉で言えばどの国にもクソみたいな行為をする人間はおり、それに憤るまでなら良いが、そこからそのクソみたいな行動を雑な一般化して全体に当て嵌めて語ろうとするなら、そのクソみたいな輩と似たり寄ったり。というか未だに事実に反するデマみたいな文言吐いてる時点で日本におけるクソみたいな輩。
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