電脳塵芥

四方山雑記

「国立メディア芸術総合センター」の計画と同時期にあったこと−児童ポルノ禁止法改正案

※自分のnoteからの転載です。

 

nou-yunyun.hatenablog.com

 

国立メディア芸術総合センター」の経緯は上記にまとめましたが、今回はそれと並行して存在していた話題についてです。2009年、この時期に麻生政権は「児童ポルノ禁止法改正案」を提出し、「表現の自由」に関わる案件が議論されていました。

与党案は付則で、政府に対して漫画やアニメーション、CG(コンピューターグラフィックス)といった実在しない18歳未満を描いた作品も規制すべきかどうかの調査研究を求めた。

※所謂マンガ等の「表現の自由」に関わる場所を引用していますが、それ以外にも問題がある改正案です。

 

この法案に対して保坂展人はブログにて手厳しい批判をしている。

「国民的な人気が高い」と麻生太郎氏が自民党総裁候補に急浮上してきた契機は、「マンガ文化に親しんでいてアキバ系の若者に人気がある」という都市伝説の力だった。その麻生内閣は、アキバ系どころか、言論・表現の自由が保証されている民主主義社会を「検閲・警察国家」に塗り替える危険性を持つ「単純所持を犯罪化」する児童ポルノ禁止法改正案(与党案)を提出して、「児童ポルノと疑わしきは1年以内に処分せよ」との主張を繰り広げた。麻生太郎氏は「アニメの殿堂」という天下り官僚が喜ぶ箱ものをひとつ創ればいいとでも考えたのか、何も考えなかったのかどちらかだろう。

 

保坂氏は議員だが、当然ながら議員以外の市民側にも2009年6月26日の審議入り情報が出た際には強い反応を見せ、議員への働きかけをする人々も多く観測できる。

 

さらに一般社団法人インターネットユーザー協会による緊急声明があり、賛同者を呼びかけるほどの動きを見せるほどにもなっている。

児童ポルノ法改正案には、子供たちを守る仕組みとしては不十分である一方で、一般国民の生活やインターネット利用に大きな弊害を生む可能性のあるものが含まれていると我々は考えます。

 

そして2009年8月に行われた選挙の争点として重要視している方も多数おり、今現在でも以下のサイトからそれを振り返る事が可能だ。

 

麻生太郎が一部(?)オタク人気があるのは事実だろうが、あちらは別にこちらの核心を全く気にしていないという最たるものだと思う。国立メディア芸術総合センターでマンガやアニメ原画を保管していたかもしれない、という恨み節を言うならば、こちらの法案もしかと紹介するべきだろう。あなたに玩具を見せて喜ばせようとしていると同時に大きくその自由を奪おうとしていたのだから。