電脳塵芥

四方山雑記

小学生・中学生の2010年あたりからのゲームプレイ時間推移について


https://twitter.com/KenAkamatsu/status/1557696684997521408


https://twitter.com/KenAkamatsu/status/1557696684997521408

 こんなツイートがありまして。いろいろと批判されたのも相まって、訂正ツイートはされてました。


https://twitter.com/KenAkamatsu/status/1558045828002074624

「児童への質問の回答だけを分析の根拠にして大丈夫なのか」の意」とのことですが、これ以上の調査となるとなかなか難しそうではあります。ただとりあえずここらへんは置いといて、データだけおいときます。

 まずデータは教育課程研究センターによる「全国学力・学習状況調査」がソースで、もともとの質問項目は次のようなもの。

普段(月~金曜日),1日当たりどれくらいの時間,テレビゲーム(コンピュータゲーム,携帯式のゲーム,携帯電話やスマートフォンを使ったゲームも含む)をしますか
1 4時間以上
2 3時間以上,4時間より少ない
3 2時間以上,3時間より少ない
4 1時間以上,2時間より少ない
5 1時間より少ない
6 全くしない

で、この調査からここ10年くらいの子どものゲーム時間推移は次の通り。なお2011年と2020年は東日本大震災、新型コロナの影響によって調査自体が中止されており、2018年、2019年は1日何時間ゲームをしているかという質問項目自体がありません。これはなぜだかは不明。

以上を見る限り、どうにもゲームのプレイ時間が増加傾向なのが見て取れます。2021年以降はコロナ禍の影響というのも考えられますが、そこを考えると2018、2019年のデータがないのが非常に惜しい……。しかし2010年を見ると3時間以上プレイする学生はおおよそ1割程度。質問文も今とあまり変わらず、あえて言えば過去には「携帯電話」、「スマートフォン」系のゲームが設問になかった程度です。雑に考えるとやはりスマホゲーの影響力は無視できないと考えたりしますし、どうせならそこまで切り分けたデータがちょっとほしかったりするのだけどそれはないものねだり。
 さて、以前のデータを含めて考えてみると「児童への質問の回答だけを分析の根拠にして大丈夫なのか」というのは、体感としての30%という多さからくる感想的な疑問と示されたデータへの不当な棄損という気がします。少なくとも元の質問文や過去のデータなどから類推した疑問とはいえなそう。ご自身がうまい方法を考えるなら別ですが、しかしそのご自身提案のswitch云々は任天堂という私企業のデータを国が科学的に分析というといろいろな意味でハードルや問題点は出てくるだろうなとか、switch以外のゲーム時間が加算されないという問題点が。最後に「など」がついているので、ではなんかしらのゲーム時間計測アプリを導入することにもなり……、監視の下の自由。

ゲームエイジ総研による調査

 株式会社ゲームエイジ総研による2020年12⽉のレポートではスマートデバイスでのゲーム時間で以下のような調査があります。

これによると2020年の1月から11月までの1日あたりのゲームプレイ時間は平均80分を切ることはありません。ちなみにこの平均プレイ時間は年代によって多少の上下はありますが、10代で言えば86分。

10代が「平均」86分ということを考えれば3時間以上がそれなりの割合がいてもおかしくありませんし、これにはスマートデバイス以外のゲームプレイ時間が含まれないことも考える必要があります。ただこちらの調査には「休日」も含むということを考える必要もありはしますが。

GameWithによる調査

 お次はGameWithによる調査。調査は2020年6月調査

これは10代から60代のゲームユーザー男女3950名に調査とのことで「ゲームユーザー」に限定しているからか8時間以上が7.7%等、一般化していいデータかというとしちゃいけないデータだとは思いますが、参考程度に。ちなみにリンクは2回目の調査でその調査でも時間を聞いている様ですが貼られているグラフが全く違う設問のものなので内訳は不明。

 とりあえず手短にこんなもので。ソースの方には質問ごとのデータとかありますので、そこは各自ご興味があればで。ここではデータ以上のことは特に語りませんが、データの結果そのものを疑うというのはちょっと筋が悪いかなと。



 最近、ゼノブレイド3に時間を吸われてる。