電脳塵芥

四方山雑記

「例の地図」の出典記録

 「例の地図」とも呼ばれる地図の出典は過去に「『【重要資料】開戦前の東亜【拡散】』なるもの をGoogle画像検索で追う。」としてまとめられていたのだが、未だによく見るし、その一方で元サイトが消えていたので記録的に残しておく。サイトが死んでいる為に既にグーグル画像検索でも元画像は出ないのだが、その出典は「CHINACHIPS」という中国やアジアの各地に暮らす人々が綴る情報ページが存在し、そこで「アジアの街角から」というここのメンバーが配信をしていたメルマガが存在していた様だ。そのメンバーの中に「hideおじさん」という執筆者がいて、「我が半生と、そして祖父の足跡と」いう連載をしていた。その連載記事における2005年5月9日の「祖父の朝鮮・満州懐旧談録」で用いられた地図が「例の地図」の原型となる。

この地図は今流布しているのとは異なるのだが、見た目からして明らかにこれが地図の元ネタである事は確かだ。そしてこの地図がどこで流布したのかは最早現在のネット上では確認できないのだが、例えば2008年12月には既に「日本が韓国を守った理由」というブログの記事において英語バージョンが確認できる。現在のグーグル画像検索においてはこの英語バージョンが簡単な検索で出てくる最古のバージョンなのだが、当然英語バージョンの前に日本語バージョンがあっただろう。なお検索して気になった点としては、「帝國電網省」というHPにおける2010年8月11日の記事「227.日本が認めて困るのはお前達の国だ!! ── 韓国側主張の日韓併合条約無効論を斬る!!」で日本語バージョンの地図が確認できるのだが、このページ下部には「読者の声」として「メールマガジン ≪ WEB 熱線 第1377号 ≫ 2010/8/27_Fri ― アジアの街角から―」であったり、読者の中に「hideおじさん」の名前が見える。ということは「例の地図」への進化(?)は元地図のhideおじさんが関わっていたのかもしれない。少なくともこの様な地図の改変自体には異論は一つもなさそう。



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