https://x.com/Reika8833/status/1853456600729792845
匿名アカウントだけならともかくとして日刊スポーツでも「「睾丸が埋もれている」「生物学的に男」パリ五輪で性別騒動の女子ボクサーのヘリフ、報告書流出」として記事が出てこの件が広がっている。とはいえpoligrafo、OPEN、DWがファクトチェック記事を出している様に現状では胡散臭いとしか言いようがない。
まずこの「問題」は「報告書の一部のスクショ」が流出したことによるものだが、報告書の著者であるソウマヤ・フェダラ(Soumaya Fedala)とジャック・ヤング(Jacques Young)のうちジャック・ヤングはpoligrafoやDWに対してこの報告書へのかかわりを否定し、イマネ・ケリフについて何かしらのことを書いたことはないとしている*1。もう一人のソウマヤ・フェダラは連絡が取れていないとのことであるが、共著者の一人とされる人物が否定しているだけあって報告書の信用性は疑わしい。またこれを報じたアイト・アウディアによればこの報告書自体がジャック・ヤングがパリの学生に明かしたものだとしているが、それが真ならばジャック・ヤングに倫理上の問題が生じることとなり、その流出過程は疑わしい(なのでその問題を隠す為に否定している、という論理は成り立つが)。それと当然ではあるがDWの報道においては病院側は医療上の守秘義務に関する情報は一切提供していないとしている。
そしてこの報告書について報じた記事だが、時系列的には表に出るまでに紆余曲折を経ている。
8月30日
アイト・アウディアがイマネの医療記録を調べた記事を数時間以内に公開すると投稿
9月8日
記事を投稿するが削除
9月11日
再度記事を投稿するが、これも削除
10月25日
現在の記事が投稿され、拡散
都度、タイトルなどを変えながら公開という不思議な流れを経ており、これが何故なのかは不明だ。また不可思議な点で言えば9月8日の記事においては医師の名前は「Soumaya Fedad」と「David Joung」とあり、前者はつづりの間違いとしても後者は現在の記事で「Jacques Young」になるのは奇妙な部分だ。とくに「Jacques Young」はアイト・アウディアによれば言いふらした本人となるために名前を間違えるのはおかしい。おかしいといえば、記事中にはジャック・ヤングが学生に明かしたという部分は存在しないことも奇妙な点であるともいえる。ただこれらの奇妙な空白期間や人物名の間違いなどがあるものの、最終的に投稿された10月25日の記事が反トランスジェンダーを隠さないReduxxなどを経由して拡散する事によって今に至る。
実際のところ、この診断書の真偽は不明だ。それっぽい形式や内容は保っている様に見える。診断書の全体像は出ていないが、それはプライバシーのためにと言えば正当化も可能である(ただそもそも事実ならばこの流出自体が重大な問題だ)。とはいえ診断書に沿ったとしても、発端の記事の診断書のスクリーンショットには診断対象となっている「イマネ」という人物(この「イマネ」がイマネ・ケリフであることは立証されていはいない)が「臨床歴を考慮すると、女性の方が常に好ましい」というような事が書いてある。ルモンドによればイマネ・ケリフ側は今回の件で法的措置を検討している様で、この件はもしかしたらのちに明らかになる可能性もある。ただ少なくとも現状ではこの診断書は胡散臭さが抜けないし、乗ったとしても診断書は「女性」だと判断しているようだ。