日本における出生数(速報値)について、前年同期比0.2%増という報道があって、それに対して高市政権の功績(妊娠期間を考えられていない愚論)、外国人が含まれているから外国人が増えただけなどという書き込みを見た。前者は突っ込まれて削除、後者は拡散はしていないものの昨今の外国人の増加言説に影響されたものであり投稿が散見された。そしてそういえばこのブログでは過去に出生数周りの話を少し触れたこともあるのでこの話について少しメモ的に書いてみる。
高市政権の成果みたいなのは愚論だし、該当投稿は既に消えてるので捨て置くとして、出生数の速報値は単純に「調査票の作成枚数」である為にそこには”日本における日本人、日本における外国人、外国における日本人及び前年以前に発生した事象を含”めたものとなる。この速報値の出生数から外国人、外国で生まれた日本人、前年分を除外した件数が人口統計の「概数」となり、それがほぼほぼ日本人の出生数となり、そのあとに「確定値」が出ることとなる。なので確かに報道で発表された速報値には「外国人」が含まれる。では、この除外される人数はどれくらいなのかというと、流石に速報値にはその数字は出ていないが、人口動態の概数における「本報告から除外した件数」で大体の数字の類推は可能である。一昨年、去年(1-11月)における除外件数は次の様になっている。


2024年の日本における外国人出生数は22,876人、2025年11月時点の出生数は20,668人とあり、12月が前年と同じく2000人を少し上回る程度と類推すれば2万3千人に届くかどうか程度の数となる。2022年(外国人出生数:16,870人)、2023年(19,714人)などもう少し遡ると外国人出生数は近年微増傾向ではあるものの、2025年の数値は2024年と同程度~微増の間で落ち着くと思われる。2026年1~3月の出生数もおそらく同様の傾向であろうから、2026年1~3月期の日本人の出生数の低下を外国人出生数が補っている可能性は低いと思われる(とはいえあくまでも類推で、外国人出生数が急増してたらごめんね)。そしてそもそもの話だが日本人だけを含む「概数」上でもこの下げ止まりの傾向は見える。まず2024年12月までの出生数(概数)における前年同月比は次の通りだ。

このグラフは2023年(点線)と2024年(実線)の出生数(概数)を比較したものだが、一見すればわかる様にすべての月で出生数が前年を下回ってる。それが2025年11月までの出生数(概数)では次のように変化している。

基本的には2024年(点線)と2025年(赤い実線)を下回っているのだが、グラフの間が縮まり、また2025年6月の出生数は前年同月比を上回っている(+345人)。ちなみに12月の速報値も前年を上回っており、おそらく12月の概数も前年を上回っている可能性は高い。2023年の日本人の出生数は72万7288人、2024年は68万6173人だったのだが、2025年はおそらくだが速報値70万5809人から3~4万人ほど減らした66~67万人程度になると思われ、出生数低下の鈍化が見受けられる。そして2026年1-3月期の速報値の動きは次の通りだ。

ほぼほぼ去年と同じ数値であることがわかるが、冒頭の様に実際はほんの少し去年を上回っている事となる。なお都道府県別にみるとその増減数は東京は別格として基本的に東日本は減少傾向、西日本では増加傾向が見受けられる。

この出生数の下げ止まり傾向が何故発生しているかは不明だが、兎にも角にも「速報値」且つ、日本全体で見ると出生数が下げ止まりしている様にも見える。これは前年から見える傾向で、ただ所詮は1-3月という短い期間の話である。今後この傾向は雲散霧消の可能性はなくはないが、現時点だともしかするとのともすると、日本の少子化が下げ止まった可能性があるのかもしれないね。
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