https://x.com/neko_no_geboku_/status/1838371681192251396
まず、上記の投稿が存在した。これ自体は実在する給食であって、奥州市立胆沢学校給食センターが2023年11月17日に提供した給食となる。
おかずとしての紅白なますや蒸しパン、給食センターの写真などマシだが報道ではアッパレ鍋の具材も少なくてショボく見えることに異論はない。なお同センターの最新の給食は次の様な内容なので少なくとも「戦時…??」という感想はおそらくでなさそうな写真があがっている。
給食自体は日々による当たりはずれもあるし、映える映えないなどもある。ただこちらは実在した給食なので個々人が写真を見てそう思う分には問題ない。ただこの投稿に対して次のような引用投稿が行われていた。
https://x.com/yag_yaguchi/status/1838681811989467374
これは杉並区の給食を誇る投稿と言える。投稿には「東京・杉並区の小中学校の給食の例」とまで言ってる。しかし、左の写真は葉隠勇進株式会社という企業の求人情報などに使用される給食の「素材」写真であって実際の杉並区の給食ではない。
https://ar-baito.com/kyujin/471342
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000199.000045351.html
この「素材」写真が実際に提供された給食なのか、それとも会社が素材用に作成した素材用給食かは不明だが、少なくとも使用されている写真そのものはこの企業の素材写真そのものであって、「杉並区の給食の例」としては不適切だ。投稿アカウントの「ygch@yag_yaguchi」 はグーグルで画像検索したものを使用したらしいが、ページに行けば求人情報であることは容易に理解できる。うかつにもほどがある。また右に使用されている写真は確かに杉並区だが、提供時期は2007年と古く、また提供したのは一般社団法人ChefooDoという団体が提供した「スーパー給食」だ。
https://www.chefoodo.jp/report/school/report_2007719.php
ChefooDoはHPを見る限り食育を推進する団体の様であり、また上記の提供ページや名称の「スーパー給食」を考えるならば一般化すべきでない。2007年時点の写真を今かの様に語るのも問題だ。
さて実際の杉並区の給食だが、資料としては杉並区HPにある「令和5年度 杉並区の学校給食」がある。
また実際に最近提供された給食では杉並区立沓掛小学校の写真が存在する。
この写真からの価値判断は個々人にゆだねるが、「ygch@yag_yaguchi」が提示した写真から受ける印象とは異なる人が多いかもしれない。SNS上でバズる給食写真は時に時系列などを無視した写真が使用されている事もあるが、今回のも同様の類のものと言える。しかし今回は企業の「素材」写真まで使用されているが、当然ながら論外だ。