電脳塵芥

四方山雑記

中国による日本分割予想図がまたぞろ増えてる(2055年日本列島予想図)

nou-yunyun.hatenablog.com

 以前上記の記事を書いたんだけですけど、ツイッターやってたらまたぞろ新しい分割地図が出来てたので記録。

これは「2019年現在」とある様に2019年に造られた画像でしょう。それが2020年になると。

分割予想図も何故か結構様変わりしてます。2019年の方は2019年12月18日のツイートが見つかるものの初出は分からず。このツイート主は皮肉的?に使用している模様なので画像自体はもう少し前からのものでしょう。で、2020年の予想図*1ですが、おそらくは4月8日の以下のツイートが初出。

この際にはツイート主の紀子氏による中国視点?からのマウンティング的な意味での「私的な」予想地図でした。意味不明すぎる予想ですけど。で、この後に少し期間が開き、4月19日のこちらのブログで現在のような使われ方をしており、また4月21日にアノニマスポストが上記ツイートを馬鹿にするような記事を書き(その記事は何故か削除済み)というもので、ツイッターにおいても20日以降に現在の中国脅威論的な意味でのツイートがみられるようになります。ちなみに発端となっている紀子氏の元ツイートは消えていますが、この方は過去にこの様なツイートも。

このアカウント、これらのツイートは削除済みではあるもの現在も運用されて残ってます。2019年版のももしかしたらこのアカウントが作成した可能性もありますが現状は不明。このアカウント自体が正直かなり尖ったアカウント(婉曲)で本気であるとは微妙に考えにくいですね。れいわ支持者である可能性もどれだけあるやらって感じで。いずれにしてもこんな画像持ちだして信じるな、煽るなって感じですが。
 そういえば話は変わって今は2021年ですが。

2020年は過ぎ去りましたね。しかしこれ系の画像は本当に多い。


※ハート出版『静かなる日本侵略 -中国・韓国・北朝鮮の日本支配はここまで進んでいる』の著者 佐々木類(産経新聞論説副委員長)発? 少なくとも吉田康一郎チャンネルにおける動画で確認できる。


ペマ・ギャルポ飛鳥新社『最終目標は天皇の処刑』のカバー


10/22追記

 なんだか新しいデマ付きで画像が来たので追記しておきます。画像だけはこちら。で、問題の文言はこちら。

日本大学の勝股秀通教授が2005年に北京市内の政府系研究機関で見つけた地図

元々この地図は2008年に「チベットを日本に置き換えたら」というたとえ話の為に作られた地図です。それをもとにして同じく2008年に中国外務省から流出したという話に置き換えられて流れ出たデマです。出所が日本大学の勝股秀通教授なんて言葉は今回の楊海英氏の発言以前には管見の限り見当たりません。念のために検索したって出てこない。ちなみに2005年となると勝股秀通氏は読売新聞の記者で専門は防衛問題や安全保障。解説部長、論説委員編集委員のいずれかを、もしくは兼任してはいたのだろうけどこの身分で中国に赴き政府系研究機関で見つけられるのかはよくわかりません。そもそも仮にこの地図が真実だとして政府系研究機関で見つかるってどんな杜撰な管理だよと思わざるをませんが……。いずれにしてもこんなデマ地図を持ってきて、それも新しいデマを付加して語ってる時点で研究者失格ですよ。


 そもそも中国外務省から流出~というデマがこの日本分割系画像の始まりなんですが、それが2008年。2020年時点でも未だに新たな画像は作られるわ、あまつさえ産経新聞論説委員だった人間が類似の画像を使うわ、カバーに使われるわで結構ひどいありさま。自分たちで作りだした捏造で自分たちを恐怖させて憎悪してと、マッチポンプ甚だしい。



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*1:ちなみにバズってるツイートとかだとこれとか。