電脳塵芥

四方山雑記

韓国への「飲料、アルコール」などの最近の輸出額推移について

www3.nhk.or.jp

日本から韓国向けの先月のビールの輸出額がゼロになったことが財務省の統計で分かりました。韓国への食品や飲料の輸出の減少に歯止めがかからない状況が続いていて、日本製品不買運動が影響しているものとみられます。

 ってなニュースを受けて、暇ネタついでに韓国向けへの「ビール」と同じ分類の「第22類 飲料、アルコール及び食酢」の輸出状況でも。情報はe-statの普通貿易統計から。

 で、さっそく抜き出したデータをグラフ化したのを。なお分量が多いので2つに分割、そのために縦軸の値がグラフ間で異なるので、そこは勘弁してね。

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 「第22類 飲料、アルコール及び食酢」に限って言えばビールが圧倒的にシュアがあり、その他には「清酒」がそれなり、という感じでしたが、その清酒の輸出額も減少傾向で10月の輸出額は250万円です。清酒も結構風前の灯です。「ウィスキー」が少しだけ上がっていますし、ビールと清酒以外は元から少ないというはのはありますが、総じて減少傾向なのは違いなさそうです。

 ちなみに韓国で日本ビールが売れない理由(不買要素)ですが、微々たる影響かもだけどこういうのもあったり。

日本の右派論客竹田恒泰が「日本のビールの輸入を切断する3日以内に韓国食堂は商売にならないと大騒ぎである」という発言をしたことが、国内のインターネットに流布されたことも不買運動に影響を与えたものと思われる。
日本不買運動 ナムウィキ

その他にも不買運動前から輸入ビールの市場での日本シュアが落ちていたり(これは他国企業参入による競争の激化というものです)してます。

 あとビールに限らずですが、全国のスーパーマーケット2万カ所と卸売物流センターを代表する「韓国スーパーマーケット協同組合連合会」も不買運動に参加しています。

これらは、 "単に日本製品を買わない運動を超え販売中止を開始する」とし「すでにいくつかの中小商人と自営業者はマイルドセブンなどのタバコとアサヒ、キリンなどビール、コーヒー類を全量返品し、販売中止に出た」と主張した。
続いて「韓国マート協会会員企業200カ所が自主的に返品や発注中止をしたし、コンビニエンスストアやスーパーマーケット業界で販売中止キャンペーンが拡大している」と付け加えた。
中小商人続いスーパーマーケット団体参加... 「日製品の販売を停止する」

以上のニュースは7月と少し古いので今の状況は不明ですが、多分変わらないでしょう。なんで、消費者個人の不買運動という状況でもなく店でそもそもビールが売ってなさそうな状況です。仮に買いたい人間がいたとしても買えないのが今の韓国市場じゃないかなと。それを日本側は打破しようと、納品価格を下げるというニュースが流れていたりしますが、現状だと厳しいでしょうね。

 貿易統計を見ると不買運動どこ吹く風、みたいな品目も多数あるのも事実ですが、いずれにしたって韓国での一部日本商品の市場が日本のフッ化水素らの輸出規制によって壊滅したというのもまた事実でしょうねー。